DTM奮闘記、プラグインや機材レビュー、VOCALOIDやオリジナル完成までの道

KのDTM奮闘記

最近平井大にハマっています。

2022/07/26
 

「平井大というか、音楽ってルーツが大切だし、絶対見え隠れした方が良いし、ギターで等身大で音楽を生み出すものだよな。まぁ一回聴けばわかりそうな話だけど、」

ラジオ番組の音楽を担当して11年、
スタートから手伝ってくれていた社員の
イノッチこと井之頭心平が先日、退職した。
寂しさもあるが、日向坂46のPR番組やお笑いラジオ、民放TVのゴールデン番組の大喜利選曲など、我々ならではのキャリアをつんで卒業できたことは、この10年も間違ってなかったんだと心強く思います。
昨年末一緒に担当したドラマは、Tverなどで1年間配信されている。

このイノッチが辞めたタイミングは、
ある意味音響効果会社としての仕組みが過渡期にあることを示している気がしてなりません。
ドラマを作った2020年から、たった2年でも全然違う気がします。

音響デザインという仕事は音像の「表現」であり、計算式が立つ仕事でもないし、ルーティン化するのも難しい。
その都度ギリギリまで持てる知識とアイデアを絞り出し、新しい表現を求めていくので、納得いかなければどこまでも考え直すし、終わりがない仕事だといえます。
専門的過ぎるので、それを指揮するディレクターもいないし、ついてくるアシスタントも大変。

ただ、ここ数年、それがすべてなのか?
とも感じるようになっています。というのも
15年前、修行中の頃の僕は、徹夜して徹夜して、とにかく「修行」という名のもとに「表現」を突き詰めていました。漢字ドリルのように、数ミリ単位で音楽の付けどころを検証していく。
確かに今もその作業は、今の僕の骨や血になっているし、間違ってなかったと思う。

ですが、
最近違和感を感じているのは、
その「表現」だけに力をそそぐこと。
10年前は
今のようにSNS普及していない時代。
TV、ラジオ、CD、カラオケ、TVCMと、
何十年もずっと与えられた枠の中で、音楽という「表現」をすればよかった時代です。

だが今は全く違う。
その「表現」のメディアすら、考えていかないと生き残れない時代に変わった。
テレビ局が衰退し、若いZ世代は、TikTokをメインメディアにし、CDは配信にかわった。実はまだそれを現実として受け入れきれていないのが音楽の業界。
TV、ラジオ業界で働く方も、TikTokなんてダウンロードしたこともないです(笑)なんて人もたくさんいます。

って、
そんなことをやっていたら、ほんの数年の間に、
TV、ラジオがずっと中心だった音楽媒体は、ついにインターネットメインになった。
それは何を表すかというと、音楽、音響デザインの「表現」は、クリエイターや関係者だけのものではなく、時代をよみとれる人の「表現」場と変わったのです。

僕は、この状況、実に面白いと思う。

僕たちミュージックマンは、これから、
何をすべきなのか考えていかなくてはいけない。
TikTokは、AIのアルゴリズムによって広告表現を作っている。
何がどれだけ人に刺さって、どれだけの効果が得られるかを過去の例から弾き出す。

そう、プロデューサーやディレクターが考えなくても「正解」を生み出せ、最大の利益を得る方法を編み出せるのだ。
そのアルゴリズムの台頭、メディアの崩壊。
その中で、今までの仕組みだけで生き残っていけるのか考えていかなくてはいけない。
今までのやり方では、もう時代おくれなのだ。

私はよく、
変わった人ですね。と言われる。
「なんでもやりますね」とか、「SNSで告知頑張ってますね」とか「なんでラジオやるんですか?」とか、「音響?」「選曲家?」「もう、広告会社じゃないじゃないですか(笑)」
とかとか。

今の時代に、肩書きにハマる仕事なんて逆に必要なんでしょうか?
SNSでPRしないTVディレクターが、本当に広告のことをわかっているんでしょうか?

ラジオは大好きです。
憧れた人もたくさんいます。
それが素晴らしいのもわかります。
2000年ごろまでは、僕に道筋を作ってくれた。

AIの台頭、面白い。
TikTokの「やってみました」、面白い。
でも、もっと面白いことをやってやるぞって思っている。
もちろんTVやラジオ、既存の芸術的表現もなくなりはしないだろう。
職人的ディレクターもより際立っていくだろう。
時代を牽引するクリエイターも、もちろん必要だし、アートディレクターも、グラフィックデザイナーも柔軟な考えを持つ人は、生き残っていくだろう。
今、脳を切り替えれたら、ラジオじゃなくても、TVCMじゃなくても、どんなメディアも「表現」の場です。
よりデザインが自由になるということです。
もう、どんなジャンルも飛び越えて、
デザインの戦国時代が始まったのだ。

周りのTVやラジオディレクターが、アナタ何やってんですか?(笑)って言う間に、
僕は次へ進みたいと思う。

憧れた音楽業界の時代は終わった。
さあ、
ここから僕の戦いがはじまる。

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