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ギターで打ち込みはできないと言われていましたが、そろそろギターのカッティングできるDAW とかプラグインはできた?

ギターのカッティングをDAW上でリアルに再現することは、以前は非常に難しいとされていましたが、2025年現在、技術の進化によりかなり高品質なギター音源プラグインやDAWの機能が登場しています。以下に、ギターのカッティングに特化したDAWやプラグインの現状とおすすめをまとめます。


1. ギターのカッティングに適したDAW

DAW自体は基本的にどの主要なもの(Cubase、Logic Pro、FL Studio、Ableton Live、Studio Oneなど)でもギター音源プラグインを活用すればカッティングの打ち込みが可能です。特に以下のDAWはギターの打ち込みに適した機能や付属音源を提供しています:

  • Studio One:
    • Studio Oneは付属のアンプシミュレーターがIR(インパルスレスポンス)に対応しており、リアルなギターサウンドを再現可能。ギターのカッティングに必要なニュアンスを表現しやすい。
    • 直感的なインターフェースで、MIDI打ち込みやコード検出機能が使いやすく、カッティングのリズムを細かく調整できる。
  • Ableton Live:
    • ギタリスト向けのチュートリアルや機能が充実。特に「クリップランチャー」機能はループベースのカッティングフレーズを簡単に構築可能。
    • 外部プラグインとの相性が良く、リアルタイムでの音色調整がしやすい。
  • FL Studio:
    • 「Distructor」プラグインが内蔵されており、ギターの歪みやアンプシミュレーションをDAW内で完結可能。ライフタイムフリーアップデートも魅力的。
    • 直感的なパターンベースの打ち込みで、カッティングのリズムを簡単に組める。
  • Cubase:
    • HALion Sonic SE3などの付属音源がギター音色に対応。キースイッチでアーティキュレーションを切り替えられるため、カッティングの表現がしやすい。
    • MIDI編集機能が強力で、細かなベロシティやタイミング調整が可能。

どのDAWを選ぶかは、普段のワークフローや好みに依存しますが、上記のDAWはいずれもギターのカッティングに必要な柔軟性と高品質な音作りをサポートします。


2. ギターのカッティングに特化したおすすめプラグイン

ギターのカッティングをリアルに再現するには、専用のギター音源プラグインが不可欠です。以下は2025年時点で特におすすめのプラグインです:

a. Native Instruments - Session Guitarist Series

  • 概要: 「Scarbee Funk Guitarist」や「Electric Sunburst Deluxe」など、カッティングに特化した音源が豊富。
  • 特徴:
    • コード進行やリズムパターンを簡単に選択でき、ファンクやポップスのカッティングに最適。
    • 内蔵アンプシミュレーターやエフェクトが充実しており、すぐに使えるサウンドを提供。
    • MIDIでコードを入力するだけで自動的にギターらしいボイシングを生成。
  • カッティング向けポイント: 特に「Scarbee Funk Guitarist」は、ダフトパンクやマーク・ロンソンのようなファンキーなカッティングを再現可能。操作がシンプルで初心者にも扱いやすい。
  • 価格: Kompleteバンドルに含まれる場合が多く、単体購入も可能(セールで割引あり)。

b. Ample Sound - Ample Guitar Series

  • 概要: エレキギター(ストラト、レスポール、テレキャスターなど)やアコースティックギターの音源で、リアルなカッティング表現が可能。
  • 特徴:
    • Strummerモード: コードを自動検出し、リアルなストロークやカッティングパターンを生成。
    • Rifferパネル: リフやフレーズを簡単に作成し、DAWにMIDIデータとして貼り付け可能。
    • 内蔵アンプ(Mesa Boogie、Marshallなど)やマイクシミュレーションで本格的な音作り。
    • スライド、ハンマリング、ミュートなど、カッティングに必要なアーティキュレーションを網羅。
  • カッティング向けポイント: コード検出機能により、ギターを弾けない人でもリアルなカッティングを打ち込み可能。細かなニュアンス調整も得意。
  • 価格: 単体で約¥15,000~¥30,000(セールで20%オフなどあり)。

c. Prominy - SC Electric Guitar 2

  • 概要: Fender Stratocasterをベースにした超高品質なギター音源。約147GBの大容量サンプルで、カッティングの細かなニュアンスを再現。
  • 特徴:
    • 約20万サンプルで、ピッキングノイズ、ミュート、ブリッジミュートなど、あらゆる奏法をカバー。
    • リアルタイムでのレガートやコードストロークが可能。
    • 単体エフェクトプラグイン並みの内蔵エフェクト。
  • カッティング向けポイント: 特にジャキジャキしたクリーン~クランチトーンのカッティングに最適。ストラトらしい明るいサウンドが特徴。
  • 価格: 約¥29,744(SONICWIRE)。

d. Three-Body Tech - Heavier 7 Strings

  • 概要: ヘヴィメタル向けの7弦ギター音源だが、カッティングにも対応可能。
  • 特徴:
    • 最大16個のラウンドロビンサンプルで、連打しても打ち込み感を軽減。
    • 自社開発のサンプラーとDSPエンジンで、リアルなビブラートやミュートを再現。
    • アンプシミュレーターやエフェクト内蔵で、カッティングの音作りが簡単。
  • カッティング向けポイント: ブリッジミュートの16分カッティングなど、リズミカルなプレイに強い。メタルだけでなく、ロックやポップにも応用可能。
  • 価格: 約¥17,000~(セール価格)。

e. UJAM - Virtual Guitarist Series (SPARKLE 2, IRON 2, CARBONなど)

  • 概要: シンプルで直感的な操作が特徴のギター音源。ポップスやロックのカッティングに特化。
  • 特徴:
    • プリセットパターンからカッティングフレーズを選択可能。
    • 内蔵エフェクトで音作りが完結。
    • MIDIドラッグ&ドロップで簡単にフレーズをDAWに統合。
  • カッティング向けポイント: 「SPARKLE 2」はポップスやインディーロックのカッティングに最適。初心者でもすぐにプロっぽいサウンドが得られる。
  • 価格: 約¥10,000~¥20,000(セールあり)。

f. 無料プラグイン: Shreddage 3 Stratus Free

  • 概要: Impact Soundworksによる無料のエレキギター音源。KONTAKT PLAYER対応。
  • 特徴:
    • ストラトキャスターをベースにしたリアルなサウンド。
    • カッティングやソロ向けのアーティキュレーションを収録。
    • 無料ながら高品質で、打ち込みの練習にも最適。
  • カッティング向けポイント: シンプルなカッティングフレーズなら十分対応可能。無料で試したい人に最適。
  • 価格: 無料(KONTAKT PLAYERが必要)。

3. カッティング打ち込みのコツ

ギターのカッティングをリアルに再現するには、以下のポイントを押さえると効果的です:

  • ベロシティとタイミングの調整: ピッキングの強弱や微妙なタイミングのズレをMIDIで再現することで、人間らしいニュアンスを追加。
  • ラウンドロビン活用: 同じ音の繰り返しでも異なるサンプルを再生する機能(例: Heavier 7 Stringsの16個ラウンドロビン)で、機械的な繰り返し感を軽減。
  • コード検出機能: Ample GuitarやSession Guitaristのコード自動検出を使えば、鍵盤で弾いたコードをギターらしいボイシングに変換可能。
  • アンプシミュレーターの併用: プラグイン内蔵アンプ(例: Ample GuitarのMesa Boogieシミュレーション)や外部アンプシミュレーター(IK Multimedia AmpliTubeなど)で、ジャキジャキしたカッティングサウンドを強化。
  • クランチサウンドの調整: カッティングではクリーンとディストーションの中間の「クランチサウンド」が重要。細かなベロシティやピッキングのニュアンスを調整してリアルさを追求。

4. 現状の課題と限界

  • リアルさの限界: 現在のギター音源は非常にリアルだが、トッププロの耳ではまだ生演奏と完全に区別がつく場合がある。特に複雑なカッティングやニュアンスの再現には、打ち込み技術やギターの知識が必要。
  • 操作の学習コスト: 高機能な音源(例: Prominy SC Electric Guitar 2)はアーティキュレーションが豊富だが、使いこなすには時間がかかる。初心者にはUJAMやNative Instrumentsのシンプルな音源がおすすめ。
  • PC負荷: 大容量サンプル(例: SC Electric Guitar 2の147GB)を使用する音源は、PCスペックによっては動作が重くなる場合がある。

5. おすすめの選び方

  • 初心者向け: UJAM Virtual GuitaristやNative Instruments Session Guitaristは、プリセットパターンや簡単な操作でカッティングを再現可能。
  • 中級~上級者向け: Ample GuitarやProminy SC Electric Guitar 2は、細かなアーティキュレーションや音色調整が可能なため、こだわりのカッティング表現に最適。
  • 予算がない場合: Shreddage 3 Stratus FreeやAmple Guitar M Lite II(アコースティックだがカッティング可)など、無料音源でまずは試してみる。
  • セール活用: ブラックフライデーやGWセールで、Ample SoundやNative Instrumentsの音源が20~40%オフになることが多い。

結論

2025年現在、ギターのカッティングはDAWと専用プラグインの組み合わせでかなりリアルに再現可能です。特にAmple GuitarシリーズNative Instruments Session GuitaristUJAM Virtual Guitaristは初心者からプロまで幅広く対応でき、カッティングに必要なリズム感やニュアンスを簡単に表現できます。無料で試したい場合はShreddage 3 Stratus Freeもおすすめです。

もし特定のジャンル(例: ファンク、ロック、ポップス)や予算、使っているDAWを教えていただければ、さらに具体的な提案ができます!また、プラグインの最新セール情報は以下で確認できます:

  • SONICWIRE: https://sonicwire.com[](https://sonicwire.com/news/blog/2023/04/recommended-guitar)
  • DTMer.info: https://dtmer.info[](https://dtmer.info/guitar-free/)[](https://dtmer.info/vst-plugins/instrument-software/guitar-software/)

何か追加で知りたいことがあれば教えてください!

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