こんにちは!DTM(デスクトップ・ミュージック)で曲作りを楽しんでいますか?これからDTMを始める人も、すでに何曲か作ったことがある人も、誰もが一度はぶつかる壁があります。それは、「なかなか曲が完成しない」「アイデアが浮かばない」「作業が停滞する」といった悩みです。
私もDTMを始めた頃は、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を前に何時間も試行錯誤し、結局「今日も何も進まなかった…」と落ち込む日々が続きました。でも、プロのクリエイターや先輩たちから学んだ「心得」を実践することで、効率よく、楽しく曲作りができるようになりました。
今回は、DTMで曲作りをレベルアップさせるための5つの心得を紹介します。これらは、単なるテクニックではなく、習慣やマインドセットとして取り入れることで、長期的にあなたのクリエイティビティを支えます。以下の5つのポイントを押さえて、DTMライフをさらに充実させましょう!
- 歯磨き化する
- あまり聴き直さない(オススメ:キッチンタイマー)
- メロだけでなくコードもメモる
- 良い曲の良い部分を言語化する
- 粘らない→散歩、風呂に行く
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきます!
1. 歯磨き化する
DTMで最も重要な心得のひとつは、曲作りを「歯磨き」のように日常の一部にすることです。歯磨きって、毎日当たり前にやるじゃないですか?「今日、歯磨きする気分じゃないな…」なんて考える人はほとんどいませんよね。DTMも同じように、「特別なイベント」ではなく「日常のルーティン」に組み込むことで、継続的にスキルを磨き、アイデアを出し続けられるようになります。
なぜ「歯磨き化」が大事なのか?
DTMは、インスピレーションやモチベーションに頼りがちです。「今日、なんかいいメロディが浮かびそう!」という気分を待っていると、結局、DAWを立ち上げる機会が減ってしまいます。でも、プロのクリエイターは違います。彼らは「気分が乗らなくても作業を始める」習慣を持っています。これは、**クリエイティビティは「待つもの」ではなく「引き出すもの」**だからです。
どうやって歯磨き化する?
- 時間を決める:たとえば、「毎晩9時から30分はDAWを開く」と決める。短い時間でもいいので、毎日触ることが大事。
- 環境を整える:DAWやプラグインをすぐに起動できる状態にしておく。PCのデスクトップが散らかっていて、起動に5分かかるとやる気が削がれます。
- 小さな目標を設定:1日で曲を完成させようとせず、「今日はメロディのフレーズを1つ作る」「ドラムのループを組む」といった小さなタスクをこなす。
- 記録をつける:カレンダーやノートに「今日、DTMやった!」とチェックを入れる。達成感がモチベーションを後押しします。
私の場合、毎朝コーヒーを飲みながら15分だけDAWを開く習慣をつけました。最初は「15分で何ができるんだ?」と思っていましたが、1ヶ月続けると、フレーズのストックが溜まり、曲の骨組みがいくつもできていました。小さな積み重ねが、大きな成果につながるんです。
2. あまり聴き直さない(オススメ:キッチンタイマー)
DTM初心者がハマりがちな落とし穴のひとつが、作ったフレーズを何度も聴き直してしまうことです。「このメロディ、なんかイマイチかな?」「もっとカッコよくできないかな?」と、ループ再生しながら延々と微調整を繰り返す…。これ、めっちゃ時間食いますよね(笑)。しかも、聴きすぎると耳が麻痺して、いいのか悪いのかさえわからなくなってくる。
そこでオススメなのが、「あまり聴き直さない」こと。そして、そのための具体的なツールとしてキッチンタイマーを活用しましょう!
なぜ聴き直しすぎはダメなのか?
人間の耳は、繰り返し同じ音を聴くと「慣れ」が生じます。最初は新鮮だったメロディも、10回、20回と聴くと「なんか普通じゃん」って感じてしまう。これは、クリエイティビティの敵です。さらに、細部にこだわりすぎると、全体のバランスを見失いがち。結果、1つのパートに何時間もかけて、曲全体は全然進まない…という悪循環に陥ります。
キッチンタイマーを使った方法
- タイマーをセット:たとえば、10分や15分など、短い時間を設定。
- 集中して作業:その時間内に、フレーズを作ったり、音色を選んだりする。
- 時間になったら次へ:タイマーが鳴ったら、そのパートは一旦「完成」とみなして、次のパート(たとえば、ベースやドラム)に移る。
- 後でまとめて調整:曲の骨組みができた後に、全体のバランスを見ながら微調整する。
キッチンタイマーを使うメリットは、時間を区切ることで「完璧主義」を抑えられる点です。私の場合、10分でメロディを作ると決めて作業すると、「時間内に何かしら形にしなきゃ!」という良いプレッシャーが生まれ、意外と面白いアイデアが出てきます。
プロの視点
プロのクリエイターは、1つのパートに固執せず、まず「曲の全体像」を作ることを優先します。たとえば、EDMのプロデューサーたちは、ドロップやビルドアップの骨組みをサクッと作ってから、細かい音色やエフェクトを詰めていきます。この「全体→細部」のアプローチを、キッチンタイマーで実践してみてください!
3. メロだけでなくコードもメモる
DTMを始めたばかりの頃、頭に浮かんだメロディをDAWに打ち込むことに夢中になりがちです。でも、ちょっと待って!メロディだけでなく、コード(和音)も一緒にメモる習慣をつけましょう。これは、曲作りの効率を劇的に上げるコツです。
なぜコードをメモるべき?
メロディだけだと、曲の「土台」が曖昧になります。たとえば、同じメロディでも、Cメジャーのコード進行に乗せるか、Aマイナーのコード進行に乗せるかで、曲の雰囲気はガラッと変わります。コードをメモっておけば、後でアレンジやリハーモナイズ(コードの再構築)がしやすくなるんです。
さらに、コード進行を意識すると、曲の構成が作りやすくなるメリットもあります。Aメロ、Bメロ、サビでコード進行をどう変化させるか考えることで、曲に「流れ」や「展開」が生まれ、リスナーを飽きさせません。
コードメモの具体的な方法
- DAWに打ち込む:ピアノロールやコードトラックを使って、コード進行を入力。たとえば、「C - G - Am - F」みたいなシンプルな進行でもOK。
- 紙やノートに書く:アナタが音楽理論に自信がなくても、「このコードが気持ちいい!」と思った進行をメモ。後で理論を勉強すれば、なぜ良かったのか理解できます。
- コード進行アプリを活用:ChordbotやSuggesterなどのアプリを使えば、簡単にコード進行を試せます。
- メロとコードを一緒に録音:スマホのボイスメモで、メロディをハミングしながらギターやキーボードでコードを弾く。簡単だけど効果的!
私の場合、頭にメロディが浮かんだら、まず簡単なコード進行(4つくらいのループ)をDAWに打ち込んで、その上にメロディを重ねます。コードがあると、メロディが「ハマる」感覚がわかりやすく、作業がスムーズに進みます。
初心者向けアドバイス
「音楽理論なんてわかんない!」という人も大丈夫。最初は、Cメジャースケールの基本コード(C, Dm, Em, F, G, Am)だけ覚えて、適当に組み合わせるだけで十分。理論は後から学べばOKです!
4. 良い曲の良い部分を言語化する
DTMで上達するコツのひとつは、好きな曲や良い曲の「なぜ良いのか」を言語化すること。単に「この曲カッコいい!」で終わらせず、「どの部分が」「どういう理由で」カッコいいのかを具体的に分析する癖をつけましょう。
言語化のメリット
- 分析力がつく:良い曲の構造やテクニックを理解することで、自分の曲に取り入れられる。
- アイデアのストックが増える:言語化した内容は、曲作りの「引き出し」になる。
- 客観性が養われる:自分の曲を「良い/悪い」と判断する基準が明確になる。
どうやって言語化する?
- 好きな曲を選ぶ:ジャンルは問わず、あなたが「これ、めっちゃいい!」と思う曲をピックアップ。
- 具体的に分解する:たとえば、「サビのメロディが盛り上がるのは、音域が急に高くなるから」「ドラムのフィルインがカッコいいのは、16分音符の連打が入るから」など、細かく分析。
- ノートに書く:EvernoteやGoogle Keepなど、デジタルでもアナログでもOK。後で読み返せるように整理。
- 真似してみる:分析した要素を、自分の曲に取り入れてみる。完コピじゃなくても、インスパイアされる形でOK。
例を挙げると、私が好きなポップス曲を分析したとき、「サビ直前のコード進行がマイナーからメジャーに変わることで、解放感が生まれている」と気づきました。このテクニックを自分の曲に取り入れたら、確かにサビがグッと盛り上がるようになりました!
注意点
「言語化」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、最初はシンプルでOK。「このシンセの音、キラキラしてて気持ちいい!」とか「このベースライン、シンプルなのにグルーヴ感すごい!」みたいな感想でも十分です。大事なのは、「感じたこと」を言葉にする習慣をつけること。
5. 粘らない→散歩、風呂に行く
最後の心得は、**「作業に行き詰まったら粘らない」**こと。DTMで一番フラストレーションが溜まる瞬間って、「なんか上手くいかないけど、頑張って続けなきゃ!」と無理やり作業を進める時ですよね。でも、実はそんな時にこそ、一旦DAWから離れるのが正解なんです。
なぜ粘らない方がいい?
脳科学的に言うと、クリエイティブなアイデアは「集中」している時よりも、「リラックス」している時に生まれやすいんです。作業に没頭しすぎると、視野が狭くなり、新しい発想が浮かびにくくなります。一方、散歩したり、お風呂に入ったりすると、脳がリセットされて、意外なアイデアがポンと出てくることがあります。
具体的なアクション
- 散歩:15〜30分の軽いウォーキング。音楽を聴かず、街の音や自然の音を聞きながら歩くと、頭がクリアに。
- お風呂:シャワーでも湯船でもOK。温かいお湯に浸かると、副交感神経が優位になり、リラックス効果抜群。
- 仮眠:10〜20分の短い昼寝も効果的。脳が整理されて、作業に戻った時に新しい視点が得られる。
- 他の趣味:DTM以外の趣味(読書、映画、ゲームなど)に少し時間を割く。意外なインスピレーションが得られることも。
私の場合、曲の展開に行き詰まったら、近所の公園を20分くらい散歩します。すると、「あのコード進行、こう変えてみたらどうかな?」とか「サビにストリングス入れたら盛り上がりそう!」みたいなアイデアが自然と浮かんでくるんです。お風呂もアイデアの宝庫で、シャワー中にメロディをハミングして、急いでDAWに戻るなんてことも(笑)。
プロの例
有名なプロデューサーや作曲家も、こうした「離れる時間」を大切にしています。たとえば、ビートルズのポール・マッカートニーは、散歩中に「Yesterday」のメロディが浮かんだと言っています。DTMでも同じ。「離れる勇気」が、良い曲を生む鍵なんです。
まとめ:5つの心得でDTMを楽しみながら上達しよう!
DTMは、技術だけでなく、習慣やマインドセットが上達のカギを握ります。今回紹介した5つの心得を、ぜひあなたのDTMライフに取り入れてみてください。
- 歯磨き化する:毎日少しでもDAWに触れる習慣を。
- あまり聴き直さない:キッチンタイマーで時間を区切り、全体を優先。
- メロだけでなくコードもメモる:曲の土台をしっかり作る。
- 良い曲の良い部分を言語化する:分析で引き出しを増やす。
- 粘らない→散歩、風呂に行く:リラックスでアイデアを引き出す。
これらの心得は、すぐに効果が出るものもあれば、続けることでジワジワ効いてくるものもあります。大事なのは、「完璧を目指さず、楽しむこと」。DTMは、あなたのクリエイティビティを自由に表現できる素晴らしいツールです。焦らず、気楽に、でもコツコツと続けていきましょう!
もしこの記事が役に立ったら、ぜひあなたのDTM体験やアイデアをコメントやSNSでシェアしてください!一緒にDTMを楽しむ仲間が増えると、もっと創作が楽しくなりますよ。それでは、DAWを開いて、今日も一歩前進!
次回は
プロが教える!DTM初心者アレンジ心得:ボーカルを輝かせるアレンジ術
をお送りします!!