こんにちは、音楽プロデューサーのジローです!
これから音楽制作を始めたいけど、「何から手を付ければいいの?」「Logic Proってどう使うの?」と悩んでいる方、安心してください!この記事では、AppleのDAWソフト「Logic Pro」を使って、初心者でも簡単に作曲を始める方法をステップごとに解説します。
今回は、「BPMを決める」「ドラムを打ち込む」「リードを作る」「ベースを入れる」「オカズ音で彩る」という5つのステップで、誰でもカッコいいトラックを作れる手順を紹介します。さあ、一緒に音楽制作の第一歩を踏み出しましょう!
ステップ1:BPMを決める
BPMとは?
まず、作曲の第一歩は「BPM」を決めることです。BPM(Beats Per Minute)は、曲のテンポ、つまり「1分間に何ビートあるか」を示す数値です。例えば、BPMが120なら、1分間に120回のビート(拍)が刻まれるということ。テンポは曲の雰囲気やジャンルを大きく左右します。
- ポップスやEDM:120〜130 BPMが一般的。明るくノリやすい。
- ヒップホップ:80〜100 BPMで、ゆったりとしたグルーヴ。
- ロックやメタル:140〜180 BPMで、疾走感を演出。
- バラード:60〜80 BPMで、しっとりとした雰囲気。
Logic Proでは、プロジェクトを新規作成するとデフォルトでBPMが120に設定されていますが、曲のイメージに合わせて変更しましょう。
BPMの設定方法
- Logic Proを起動し、新規プロジェクトを作成(「Empty Project」を選択)。
- 画面上部の「LCDディスプレイ」に表示されている「120.00」をクリック。
- 数字を直接入力するか、上下矢印で調整して好みのBPMを設定。
- または、「テンポトラック」を開いて(「表示」→「テンポトラックを表示」)、曲の途中でテンポを変化させることも可能。
プロのコツ:最初はジャンルの標準的なBPMを参考にしつつ、作りたい曲の「雰囲気」を想像しながら設定しましょう。迷ったら120 BPMから始めるのが無難です!
ステップ2:ドラムを打ち込むorサンプルを使う
曲の骨格を作るのはドラムです。リズムがしっかりしていると、曲全体が引き締まります。Logic Proでは、ドラムを「自分で打ち込む」方法と「サンプルを使う」方法の2つがあります。
方法1:ドラムを打ち込む
Logic Proの「Drummer」トラックや「Drum Machine Designer」を使えば、初心者でも簡単にプロクオリティのドラムトラックを作れます。
- Drummerトラックの追加:
- 新規トラックを作成し、「Drummer」を選択。
- ジャンル(ロック、ヒップホップ、電子音楽など)を選び、プリセットから好みのドラマーとキットを選ぶ。
- Logicが自動でリズムパターンを生成してくれるので、初心者には特におすすめ!
- 手動で打ち込む:
- 「ソフトウェア音源」トラックを追加し、「Drum Machine Designer」を選択。
- ピアノロールエディタを開き、キック(バスドラム)、スネア、ハイハットなどをグリッドに配置。
- 例えば、4つ打ちの基本パターンなら:
- キック:1拍目と3拍目
- スネア:2拍目と4拍目
- ハイハット:8分音符ごとに配置
- ベロシティ(音の強弱)を調整して、人間らしいグルーヴを演出。
プロのコツ:Logicの「Drum Kit Designer」にはリアルなアコースティックドラムの音も豊富。打ち込みが苦手なら、まずは「Drummer」トラックでリズムの土台を作り、後でカスタマイズしましょう。
方法2:サンプルを使う
時間がない場合や、よりリアルなサウンドを求めるなら、ループ素材やサンプルを使うのも手です。
- Apple Loopsを活用:
- Logicの「ループブラウザ」を開き(右上のループアイコン)、ジャンルや気分で絞り込み。
- ドラムループをドラッグ&ドロップでトラックに追加。
- BPMが自動でプロジェクトに同期するので、テンポのズレを気にする必要なし!
- 外部サンプルを使う:
- SpliceやLoopcloudなどのサンプルライブラリからドラムループをダウンロード。
- Logicのトラックエリアにドラッグ&ドロップし、必要に応じてスライス(切り分け)してアレンジ。
- Logicの「Quick Sampler」を使えば、ワンショットのドラムサンプル(キックやスネア単体)をトリガー可能。
プロのコツ:サンプルを使う場合、同じループを繰り返すと単調になりがち。Logicの「オーディオリージョンエディタ」でピッチやタイミングを微調整したり、フィルイン(リズムのアクセント)を加えて動きを出しましょう。
ステップ3:リードを作る
リードパートは、曲の「顔」ともいえるメロディライン。リスナーの耳に残る部分なので、印象的なフレーズを作りましょう。Logicでは、以下の2つの方法でリードを作れます。
方法1:マウス・キーボードで打ち込む
- 新規トラックで「ソフトウェア音源」を選び、シンセ(例:Alchemy、Retro Synth)をロード。
- ピアノロールエディタを開き、音階(CメジャーやAマイナーなど)を意識してメロディを配置。
- 初心者なら、コード進行(C-G-Am-Fなど)を参考に、コード内の音(スケール音)を使うとハズレにくい。
- 音色を調整:Alchemyなら「ブラウザ」からプリセットを選び、フィルターやエフェクトでカスタマイズ。
- ベロシティや長さを変えて、表情豊かなメロディに。
プロのコツ:Logicの「スケールクオンタイズ」を使うと、選択したスケール外の音を自動修正してくれるので、初心者でもメロディが作りやすい!
方法2:MIDIキーボードで弾いてみる
MIDIキーボードを持っているなら、実際に弾いてみるのもおすすめ。Logicに接続してリアルタイムで録音できます。
- MIDIキーボードをUSBで接続し、Logicが認識しているか確認(「設定」→「MIDI」)。
- ソフトウェア音源トラックを作成し、好みのシンセを選択。
- 「録音」ボタンを押して、自由に弾いてみる。完璧じゃなくてもOK!
- 録音後、ピアノロールでミスタッチを修正したり、タイミングをクオンタイズ(自動補正)。
プロのコツ:弾くのが苦手なら、Logicの「コードトリガー」を使って、1つのキーでコードを鳴らす設定も可能。メロディに厚みを出すには、リードをダブルトラック(同じメロディを別の音色で重ねる)してみましょう。
ステップ4:ベースを入れる
ベースは曲の低音を支え、リズムとハーモニーをつなぐ重要なパート。Logicでベースを作るには、以下の2つのアプローチがあります。
方法1:リージョンのコピー、移動や削除
- ソフトウェア音源トラックを追加し、「Sculpture」や「ES2」など、ベース向けの音色を選択。
- リードやコード進行に合わせて、ルート音(コードの基音、例:CコードならC)を中心に打ち込み。
- シンプルに8分音符や4分音符で刻むだけでも十分グルーヴが出る。
- リージョンをコピーして繰り返し、必要に応じて音階を変えたり、不要な部分を削除。
- Logicの「リージョンインスペクタ」でトランスポーズ(音程変更)も簡単。
プロのコツ:ベースはドラムのキックとタイミングを合わせると、グルーヴがタイトに。Logicの「サイドチェインコンプレッサー」を使って、キックが鳴る瞬間にベースの音量を少し下げるテクニックも試してみて。
方法2:サンプルをぶち込む(Splice、Loopcloud)
- SpliceやLoopcloudからベースラインやワンショットのベースサンプルを入手。
- オーディオトラックにドラッグ&ドロップし、Logicの「Flex Time」を使ってタイミングを調整。
- サンプルをスライスして、好きな順番に並べ替えたり、ピッチを変更してメロディックに。
プロのコツ:Logicの「Quick Sampler」にサンプルを読み込むと、MIDIでベースラインを演奏可能。サンプルをループさせたい場合は、「ループポイント」を設定してシームレスに。
ステップ5:オカズ音
最後に、「オカズ音」を加えて曲に彩りを。オカズ音とは、曲にスパイスを加える効果音や短いフレーズのこと。シンセのアルペジオ、パーカッション、ボーカルチョップ、SE(効果音)などが該当します。
- Logicのループブラウザを活用:
- 「効果音」「パーカッション」カテゴリから、曲の雰囲気に合う音を選ぶ。
- ドラッグ&ドロップでトラックに追加し、タイミングを調整。
- 自分で作る:
- ソフトウェア音源で「Alchemy」や「ES1」を使い、短いフレーズやSEをデザイン。
- 例えば、ハイパスフィルターをかけたシンセ音をリバーブで広げると、空間的なオカズ音に。
- Logicの「Arpeggiator」MIDIエフェクトを使えば、コードを自動でアルペジオ化可能。
- エフェクトで味付け:
- Logicの「Space Designer」(リバーブ)や「Delay Designer」でオカズ音に奥行きを。
- パンニング(左右の定位)を動かして、動きのあるサウンドに。
プロのコツ:オカズ音は「引き算」が大事。入れすぎると曲がごちゃつくので、4小節に1回など、適度に配置。Logicの「オートメーション」を使って、音量やエフェクトを動的に変化させるとプロっぽい仕上がりに。
まとめ:Logicで作曲はカンタン!
これで、Logic Proを使ったカンタンな作曲の流れが完成しました!
- BPMを決める:曲のテンポを設定して、ジャンルや雰囲気を固める。
- ドラムを打ち込むorサンプル:リズムの土台を作り、グルーヴを出す。
- リード:印象的なメロディで曲の顔を作る。
- ベース:低音でリズムとハーモニーを支える。
- オカズ音:効果音やフレーズで曲に彩りを加える。
Logic Proは初心者にも使いやすく、プロのツールとしても十分な機能を備えています。最初はシンプルな構成から始めて、慣れてきたらエフェクトやミキシングに挑戦してみましょう。
この記事を参考に、ぜひあなただけのオリジナル曲を作ってみてください!質問や相談があれば、コメント欄やTwitterで気軽にどうぞ!
Happy Music Making!
次回は
プロが教える!EQの極意~ミックスをクリアにするための実践テクニック
をお送りします!!