神保町のカレー屋(特に欧風カレーの名店)で、カレーの前にゆでたじゃがいも(たいてい2個、バター付き)が提供されるのは、ボンディというお店が発祥で、そこから周辺のいくつかの店に広がった文化です。ボンディのオーナー(創業者の息子さん)の話によると、主に3つの理由があるそうです:
- フランス料理の「前菜」文化を意識した高級感演出
創業当時(1970年代後半)、カレーの相場が300円くらいだった時代にボンディは880円と高額だったため、「ただのカレーライス」ではなくフランス料理のようなコース感を出したかった。
フランス料理の「最初の一皿(アミューズや前菜)」をイメージして、じゃがいもを最初に出すスタイルにした。 - カレーソースにじゃがいもを入れないための代替
日本人の定番カレー具材といえば「玉ねぎ・にんじん・じゃがいも」だけど、ボンディの欧風カレーはじゃがいもをルーに入れない(水分が出て水っぽくなり、味がぼやけるから)。
でも「じゃがいもを完全に外すのは違う」と考え、別でゆでたじゃがいもを提供している。 - お客さん(特に学生)にお腹いっぱいになってほしいという思い
神保町は学生街なので、高いカレーを食べに来てくれる人に満足してほしい。ご飯大盛りだけでなく、じゃがいもでボリュームをプラス。
このスタイルがボンディから始まり、近隣の欧風カレー店(ペルソナ、カヴィアル、エチオピアの一部など)にも影響を与えて、神保町名物的な風習になりました。他の地域ではほとんど見ない独特のサービスですね。食べ方は人それぞれで
- そのままじゃがバターで食べる
- 皮をむいてカレーに入れて煮崩れ風にする
- 半分ずつ両方やる
…と自由です。神保町行ったら一度は体験してみてください!