結論から言うと、トトカルチョ(totoやWINNERなどのスポーツ振興くじ)の不正・八百長防止策ではありません。
Jリーグのキックオフ日時や後半戦の詳細日程が直前(数ヶ月前など)まで決まらない、あるいは発表が遅いと感じられるのは、主に「他大会(特に国際大会)との兼ね合い」と「放映権・テレビ編成の調整」という、非常に現実的かつ複雑なスケジュール調整が理由です。
具体的には、以下のような大人の事情(物理的限界)が絡み合っています。
なぜ直前まで確定できないのか?
1. ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)のシビアな影響
Jリーグの上位クラブが出場するアジア最高峰の大会(ACL)は、勝ち進むごとに直前まで次の対戦相手や遠征先(移動距離)、試合日程が確定しません。
もしJリーグ側が1年分の確定日程をはじめにガチガチに固めてしまうと、海外遠征から帰国して中0日で国内リーグを戦うような無理なスケジュールが発生してしまいます。そのため、「国際大会の進捗を見ながら、国内リーグの開催日を金・土・日のどこに逃がすか」を後から微調整せざるを得ないのです。
2. ルヴァンカップや天皇杯の勝ち残り
国内のカップ戦もトーナメント形式のため、どのクラブがどこまで勝ち進むかで、その後のスケジュールが大きく変わります。
3. スタジアムの確保と他イベントとの重複
スタジアムはサッカー専用ではないところも多く、他のプロスポーツ(野球など)やアーティストのコンサート、地域のイベントと日程がバッティングすることが多々あります。これらを他団体と擦り合わせながら、ギリギリまで調整が続けられます。
4. 放送事業者(TV・配信)との調整
放映権を持つメディア(DAZNや各テレビ局)の番組編成や、注目カードの生中継スケジュール、あるいは真夏の暑さを避けるためのナイトゲーム設定など、放映・興行面での「キックオフ時間の調整」が直前まで行われます。
ちなみに:トトカルチョ(toto)の防止策はある?
くじの不正(八百長など)を防ぐための対策は日程の秘匿ではなく、「全試合が同時刻、あるいは近い時間帯にキックオフされるように調整する」という形で、主にシーズン最終節などで実施されます。
これは「他会場の結果を見てから、自チームがわざと負けて得をする(引き分けを狙う)」といった不正な談合(インサイダー的なコントロール)を防ぐためです。
サポーターの負担を減らすための変化も
「遠征の飛行機やホテルが直前まで予約できなくて困る!」というサポーターの切実な声を受け、Jリーグも近年は「前半戦の段階で、できる限り全節の日程を網羅して発表する」方向へと舵を切り、システム(通称:日程くん)の大幅な刷新を進めています。