ドラマ『相棒』の主人公・杉下右京(演:水谷豊)のピアノスキルと、それにまつわるエピソードについてまとめます。
結論から言うと、右京さんのピアノスキルは**「プロ級の耳と、卓越した演奏技術」**を兼ね備えています。
1. 右京さんのピアノスキル
右京さんは、チェスや落語、紅茶といった多趣味な一面がありますが、音楽、特にクラシック音楽への造詣も非常に深いです。
- 絶対音感の持ち主: わずかな音の狂いや、犯人の声のトーンの変化から嘘を見破るなど、超人的な聴覚を持っています。
- 演奏技術: 劇中で実際にピアノを披露するシーンがあります。流麗な指さばきで難曲を弾きこなす姿は、まさに「天才」のそれです。
- 即興演奏: 楽譜がない状態や、その場の雰囲気に合わせた演奏を行う描写もあり、理論と技術の両面で高いレベルにあることがわかります。
2. 印象的なエピソード:season20 第12話『お遍路さん』
ピアノスキルが最も象徴的に描かれたのは、season20 第12話です。
この回では、右京さんが**ショパンの『革命のエチュード』**を情熱的に演奏するシーンがあります。
- 背景: 事件の鍵を握るピアノを前に、右京さんがその腕前を披露しました。
- 演奏の質: 非常に力強く、かつ繊細なタッチで、相棒(冠城亘)や視聴者を驚かせました。
3. 中の人(水谷豊さん)のスキル
劇中の演奏シーンについては、以下の点がポイントです。
- 水谷豊さん自身の演奏: 水谷さんは歌手としても活動されていますが、ピアノについては「このシーンのために猛特訓した」という趣旨の話をされています。
- 役作りへのこだわり: 右京というキャラクターの完璧主義を表現するため、指の動きや姿勢に至るまで徹底的に「ピアニストの動き」を追求されています。
豆知識
右京さんはクラシックだけでなく、ジャズなどにも理解があります。捜査の合間に「ちょっと失礼」と言ってピアノに向かい、事件のヒントを整理する……そんな姿は『相棒』ファンにとってお馴染みの「天才の休息」ですね。
水谷豊 ピアノ
水谷豊さんのピアノについては、単なる「役作り」を超えた、驚くべきエピソードが数多く存在します。
杉下右京としての演奏はもちろん、俳優としての原点にピアノとの深い関わりがあります。
1. ピアノスキルの原点:ドラマ『赤い激流』
水谷豊さんのピアノ伝説は、1977年の主演ドラマ**『赤い激流』**から始まりました。
- 役どころ: 貧しいながらも天才的な才能を持つピアニストを目指す青年。
- 猛特訓の逸話: 当時、ピアノは全くの素人でしたが、役のために自腹で35万円(当時の大金)のピアノを購入し猛練習。
- 驚異の習得速度: 練習開始からわずか4日目には『エリーゼのために』を全曲弾けるようになったと言われており、指導した先生を驚愕させたという逸話があります。
- 劇中曲: ショパンの『英雄ポロネーズ』やリストの『ラ・カンパネラ』などの超難曲に挑む姿は、当時の日本に「ピアノ男子」ブームを巻き起こしました。
2. 『相棒』での演奏シーン
『相棒』で見せる右京さんの鮮やかな手つきは、この『赤い激流』時代からの研鑽がベースにあります。
- season3 第15話「殺しのピアノ」: コンサート会場でピアノを弾くシーンが登場。
- season20 第12話「お遍路さん」: ショパンの『革命のエチュード』を披露。
- 音源自体はプロのものを使用している場合もありますが、指の動き(運指)や打鍵のタイミングは、水谷さん本人が実際に楽曲を理解して動かしているため、非常にリアリティがあります。
3. 水谷豊さんの「ピアノ愛」
- 趣味としての継続: 『赤い激流』以降も、趣味としてピアノを弾き続けていた時期があるそうです。
- 絶対音感の役作り: 杉下右京が持つ「絶対音感」という設定も、水谷さん自身の音楽的センスやピアノ経験がキャラクターに説得力を与えています。
まとめ
水谷豊さんは、もともとピアノが弾けたわけではなく、**「役を極めるための超人的な努力」**によって、プロのピアニストに見紛うほどの動きと感性を身につけた努力の天才と言えます。