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2026年5月2日:解像度の上がった光と音、そして旬を贈る


昨夜はスーパームーンだった。新しく替えたキッチンのLEDの下、自分自身も新しいシェーバーで磨き上げ、心なしか世界がいつもより明るく見えた。そんな余韻を抱えながら、今日は少し重くなった頭を牛乳で癒し、大友良英さんの『ジャズ・トゥナイト』を聴きながら街へ出た。

今日のミッションは「整える」こと。

まずは母の日の準備。青山フラワーマーケットで、迷った末に白い紫陽花を選んだ。紫陽花が持つ家族の結びつきという言葉と、あの潔い白。お母さんの言う「圧のない」贈りもの として、これ以上のものはない気がした。

次に、高円寺の「Gclef」へ。

彼女へのギフトとして、4種類をじっくり試飲した。実際に耳で音を聴き分けるように、舌と鼻でお茶の輪郭を確かめる。結果、今が旬の「ダージリン 1stフラッシュ」を含む左側の3種を選んだ。ティーバッグという気軽さも、今の自分たちらしい選択だと思う。

午後は、チケットはないけれど東京ドームへ。

井上尚弥選手の試合を控えた、あのヒリつくような、それでいて深い静寂を孕んだ熱気を浴びてきた。"THE DAY"と掲げられたドームの前に立つ人々のざわめき。iPhone 13のレンズ越しに見るその光景は、昨日までの自分とは少し違う解像度で写っている気がした。

今は家で、ピーター・バラカンさんの『ウィークエンド・サンシャイン』を聴きながら、お菓子を摘まんでいる。

自分用の茶葉はまた今度のお楽しみ。

これから向かう「マグダラ屋のマリア」の上映まで、この穏やかな余白をもう少し楽しもうと思う。

整えて、浴びて、また整える。

5月の始まりは、どうやら悪くないリズムだ。


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